桜朔

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Lightroomで手っ取り早く現像したいときのおすすめ手順

こんにちは,櫻井朔@hajimesakuraiです.

基本的に写真はRAW形式で撮るようにしています.不可逆圧縮形式と違い情報が全て詰まっている分,やはり現像すると見違えるように綺麗になります.最近の高性能カメラではある程度自動的に綺麗に撮ってくれますが,それでも人の手による現像には敵いません.

「現像」=「不自然な加工」ではないのか,という意見もあるかと思います.しかし,ご存知のように人間の脳自体,目で捉えた映像を加工して認識しています.錯視なのが良い例ですね.Nikonのカメラなどで撮ると顕著に現れますが,実際に見て記憶している風景と,撮影して何も処理をしていない風景とは雲泥の差があります.つまり「現像」とは「自分が見たときの印象に近づける処理」と捉えれば,より積極的にすべき行為だと考えています.

さて,現像ソフトにはRaw Therapeeを始め,フリーのものから高価なものまでいろいろありますが,Adobe Lightroomは極めて高性能で使いやすいものになっています.Photoshopで1枚ずつ処理していた頃と比べると格段に作業が速くなりましたが,それでも数百枚とか撮ったものをそれぞれ現像していると膨大な時間がかかります.そこで,手っ取り早いおすすめの現像手順を書いておこうと思います.

起動・読み込み

まずはソフトウェアを起動し,左下の「読み込み」ボタンをクリックしてRAW画像が保存されているフォルダごと読み込むか,ファイルをドラッグしてライブラリに読み込みます.このとき,全てのファイルはメーカ独自のファイル形式から一般的なDNG形式に変換され,指定のフォルダに保存されます.

読み込みが終わったら,「現像」タブに移ります.加工されていない画像はこんな感じ.

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「自動補正でもいいじゃないか」と思われる方もいるかもしれませんが(たしかにAdobeの自動補正は他と比べると有能ですが),画像によっては以下のように暗すぎたり(窓が白飛びしているため),逆に明るすぎたりすることがありますので,あまりお勧めはできません.

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彩度・明るさ調整

捉えた色に忠実なカメラほど,RAW画像は鮮やかさが無いように見えてしまいます.Canonはある程度調整してくれるようですが,特にNikonなどのカメラはそのままの色を保存するため,そのような印象を受けます.

ここでは,プリセットの「ビデオカラーポップ」で自動的に色を協調させます.

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これだけでも印象が随分変わります.次に,白飛びと黒つぶれをできるだけ少なくしつつ,明るさを調整します.Altキーを押しながら「基本補正」の「白レベル」および「黒レベル」をスライドさせると,白飛びと黒つぶれの位置を把握しながら調整することができます.あまり多くなり過ぎない程度に調整しましょう.

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順番は逆でも良いですが,「カメラキャリブレーション」の「彩度」を調整します.思い切ってブルーやグリーンの彩度を上げると,より瑞々しい写真になります.

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補正ブラシで微修正

最後に伝家の宝刀「補正ブラシ」です.補正ブラシを選択後ブラシサイズを調整して強調したい部分を塗りましょう.「o」キーを押すとオーバーレイで塗った部分が分かります.ここで露光量・シャドウ・ノイズなどを調整して,好みの強調具合になるようにします.特に人の顔などでこの処理をすると効果的です.極端なことを言えばジブリアニメなどでも見られる手法です.

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完成!

以上で終了です.この程度の処理だと1分もかかりませんが,味気ない元画像に比べて,鮮やかさが増していると思います.

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もちろんプロから見れば怒られそうなやり方ではありますが,時間がない中で大量に処理したい場合などは有効ではないかと思います.シーンが同じであれば,「同期」機能を使用することでより時間短縮が可能です.

他にも「こうした方が良いよ!」というのがあればご教示いただければ嬉しいです.

それでは.

Photoshop Lightroom CC/6 プロフェッショナルの教科書 思い通りの写真に仕上げるRAW現像の技術

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